SAPエンジニアママの挑戦:家庭とキャリアの両立への道

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自己紹介

 はじめまして!

 当ブログ運営者の itsuka(いつか) です。

 現在37歳、7歳と3歳の子を持つ2児の母です。

 大学卒業後、田舎の製造系大手に入社し、社内SEとしてSAPの運用保守や新規導入をおこなってきましたが、2度の育休を経てつい先日15年の会社生活に終止符を打ちました。

これまでのキャリアについて

 入社後、システム部門に配属され、販売子会社のSAP運用保守を担当することになりました。モジュールはSDMM。

 初めは会社組織にはどのような業務があって、それぞれがどんなシステムを使って遂行されているのか全く知らなかったし、自分の業務をおこなう中でどんな知識を身に着ければいいのかもイメージがつかない状態でした。みんな初めてってそんなもんなのかな?

 ただただ、優秀な先輩方が通る道の後ろについて落とされたケーキを拾ううち(目の前の仕事をこなすうち)、スポット的にシステムや業務のことがわかるようになり、さぁ一緒に道を作ろうと言ってもらえた時には点と点がつながる快感を覚えました。

  • ユーザとのやり取りが英語ばかりでワクワクした運用保守
  • ベーシスについての知識がアップしたサーバ統合
  • 実ユーザとのやり取りに苦戦した1年間の海外赴任
  • テストの大切さを学んだバージョンアップ
  • SAPのカスタマイズを一からおこないトライアンドエラーを繰り返した新規SAP導入
  • 時短勤務で挑み、自身の弱点だったI/F構築のタスクリードにトライしたS/4 HANA移行

 これまでやってきたことを並べるとこんなものだけど、「名もなき家事」という言葉があるように、「名もなき運用保守」というものも沢山あって、J-SOXや貿易管理など運用保守の裏にあるものを学ぶ機会も多々ありました。

 プログラミングはあまりやりたくないけれど、一応ABAPが読めたりデバッグはできるし、SDMMのカスタマイズも権限設定やJOB設定もそれなりにできるし、英文を読み書きすることにも抵抗はありません。上には上がいるのはわかっているからまだまだ自信満々ではないけれど、入社当初に比べたらすごく成長したと思うので、自己肯定感の低い自分をいったんここで認めてあげたいです。

 しいて言うなら、大変だろうけど、プロジェクトマネジメント的なところ、人物金の管理をやってみたかったな~という思いはあるかな。それは今後のキャリアの中で検討することにします。

結婚・出産・子育てによる働き方の変化

 独身時代は、仕事もプライベートも全力でした。

 私のモットーは「やりたいことはやりたいときにやる!」

 その言葉に従うように、考えすぎずに行動してみることを心掛け、どんな形であれ「海外で仕事をしてみたい」という夢を叶えました。

 その後、結婚。一番仕事が乗りに乗っていたSAP新規導入プロジェクトのSITフェーズ直前で1度目の出産育児休暇に入りました。

 ありがたい育休制度もあり、このタイミングで会社を辞めるという考えは一切ありませんでしたが、学びの多かった新規導入プロジェクトを最後まで経験できなかったのは大きな痛手でした。

 でも、子どもが欲しいというのも一つの夢。若さは待ってくれないし、その夢を脅かしてまで仕事を優先するという選択は私にはありませんでした。

 そして1度目の職場復帰の時、既にS/4 HANA移行のプロジェクトは動き出していましたが、2人目が欲しかったためまたプロジェクトに穴をあけるわけにはいかないと思い、運用保守の業務につかせてもらいました。

 初めての子育てで、頼りにできる両親が近くに住んでいないということもあり、時短勤務を選択しました。

 バックアップがいなかったので、急なお休みでユーザに迷惑をかけることも多々あり、お昼休みも働いて挽回したりしていました。改善したいと思ったことはさせてもらえたし、自分で計画を立てることもできたし、やりがいはあったけれど、所詮運用保守という意識が抜けずモチベーションの維持が難しかったです。

 そんな中、2人目妊娠。あの辛い働きながらのつわり地獄を乗り越え、2度目の育休に入りました。

 2人目の子育ては一度通った道。落ち着いた子どもの性格もさることながら、家事育児の手の抜き方、ストレス発散方法をマスターした私は2度目の職場復帰へ向かいました。

 ここでの選択もやはり時短勤務。仕事より子どもが大事なのです。子どもが子どもである時間は今しかないから。夕方6時には晩御飯を食べさせて、7時にはお風呂に入り、8時には布団に入って絵本を読んでから寝かせたい。どちらかというと完璧主義な性格なので、ここは崩したくないというのがありました。

 子どもは2人と決めていたので、ここでS/4 HANA移行のプロジェクトに参画させてもらいました。これがかなりの少数精鋭部隊。コンサルは数人ついているものの、ユーザと開発者をつなぐ窓口役・リード役は数人。ここでも必死になって働きました。もう中堅社員。時短勤務といえども自分で考えて行動し物事を前に進める責任があります。お昼休みも働きました。やりがいもありました。昇格試験も受けてみようという気持ちでいました。

 そんな中、旦那が管理職という立場になりました。今までは遅くてもお風呂の時間には帰ってきてくれていましたが、寝る前に帰ってきたらいい方というようになりました。平日帰宅後はワンオペという毎日。子どもが寝静まった後にこっそりやるストレス発散も、疲れて朝まで寝てしまいできなくなりました。

 管理職は大変。頑張ってほしい。そんな思いから、子どもの行事ごとには私が仕事を休むのが当たり前になりました。言えば休んでくれますが、立場が違えば責任の重さが違うのは理解できるし、自然と私が進んで家庭優先の働き方をしていました。

 そして昇格試験は、今この状況でこの働き方を維持するためには無理があると思いあきらめました。

 そうこうしているうちに、私って仕事も子育てもどっちも中途半端だな~と思うようになりました。仕事では責任のある業務に進んで手をあげることができなくなったし、子育てでも帰宅後はバタバタして勉強を見てあげたり子どもと向き合う時間を十分に取れなかったし、何より「いつも笑顔で明るいお母さん」でいれていないことに気づきました。

 この気づきが15年働いた会社を去ることに決めた一打だったかもしれません。

どうしてこのブログを始めようと思ったのか

 仕事も家庭も中途半端でもやもやする状況は、たくさんの世のお母さんが味わってきたものかもしれません。それを、仕方がない、今はそういう時期というふうに割り切れればよかったんだと思います。でも私にはそれができなかった。どうしても周りと比較してしまい自分はだめだ~と落ち込んでしまう感じでした。

 子どもに不自由させることなく、毎年海外旅行にいけるくらいのお金があれば働きたくないし、仕事をすることにこだわっているわけではないけれど、どうせするなら人様に迷惑をかけることなくそれなりに稼ぎのある仕事をして、家庭も犠牲にしない満足度の高い生き方を私はしたいです。それでこそ「いつも笑顔で明るいお母さん」でいられると思ったから。

 私の理想の働き方は、4時間×週5か、6時間×週3。それ以外の時間は家事育児に捧ぐ。そして、お給料は多いに越したことはないけれど、少なくとも手取りで月15万円あればいいなという設定です。

 パートや起業も考えたけれど、やはり手っ取り早いのは今まで実績のあるSAPの仕事かなと思いました。しかも、田舎暮らしなのでリモート勤務限定。でも、そもそもSAP業界が「フルタイムや長時間労働が当たり前」のような仕事ばかりなのはわかっていました。いざ探し始めてもやはり、育児中でもSAPのスキルを活かしたいのに短時間勤務の案件は少ないのが現実でした。

 私の職探しはまだまだこれからです。

 このブログでは、私が家庭とキャリアの両立を目指して取り組んでいることや、これまで身につけてきたSAPのノウハウを発信していきます。同じ境遇の方々と情報を共有し、共に解決策を見つけていきたいとも思っています。

 このブログが、家庭と仕事の両立に悩むSAPエンジニアママたちにとって、新しい可能性を見つけるきっかけになれば嬉しいです。これから一緒に、働き方改革の道を探していきましょう!

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